プラレールを親子で楽しみ、自律した子供に育てる知育玩具としても活用しましょう。

知育玩具としてのプラレール

プラレールの知育玩具的役割

 プラレールの場合

一般的に知育玩具といえば、積み木やブロックなどのおもちゃを思い浮かべられると思います。
ブロックや積み木は子供の手先の器用さを養い、想像力、創造力を引き出すのに最適なものだと私も思いますし、実際我が家にも積み木やレゴブロックなどがあります。

一見、関係なさそうなプラレールも、ブロックのような知育玩具と同じように機能していると感じることがあり、これは知育玩具としても使えるのではないかと思いましてこのページを作りました。
子供と一緒に私も遊んでいるうちに、プラレールは戦隊物などのおもちゃに比べると遊べる期間が長く、線路を作った後に電車が走るプラレールの「知育玩具」らしい側面に気付きました。
大げさかもしれませんが、将来の仕事で役立つ基礎的なことも習得できるきっかけともなるのではないかと考えています。

レールを追加することで分岐したり上にのばしたり支線を作ったり、車両を追加することで複数の電車を同時に走らせ、ぶつからないように、うまく停車させたり迂回させるなど、ユーザーの発想次第ではより高度に楽しむことが出来るおもちゃです。
大人でも子供と一緒に楽しめるし、大人ならではの複雑で高度な遊び方をしている方もたくさんいます。
プラレールのレイアウトを組み立てるための「考える力」は、積み木やブロック同様の効果が得られると思います。
などなど、私が個人的に思っている知育玩具としてのプラレールを書いているページです。

プラレールで培われるスキル

 PDCAサイクル

PDCAモデル

PDCAサイクルといえば、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の4つを繰り返し行うことで管理業務を円滑に進める手法の一つとして有名な手法です。

1.Plan(計画):従来の実績や将来の予測などを元に業務計画を作成する
2.Do(実施・実行):計画に沿って業務を行う
3.Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているかを確認する
4.Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をする

これがプラレールに当てはまります。

1.Plan(計画):自分が考えているコースをレールで作成する
2.Do(実施・実行):電車を走らせる
3.Check(点検・評価):電車がどうなるか視認する
4.Act(処置・改善):電車が自分の想定通りに走らない原因を見つけて処置をする

すごいと思いませんか?これが遊ぶたびに毎回行われているんですよ!?
小さな子が、それとは知らずに自分でやっていて、PDCAサイクルを自分で回しているってすごいですよね。
また自分でサイクルを回し、問題を見つけて解決する自分で考え、自分で実行する力を養えるのではないかと思います。
仮説を立てて実行し、それを検証して、また実行していく、これは好きなことだから意識はしないでしょうけれども、仕事や勉強でも十分に活用できる能力だと思っています。


プログラミング要素

programming

レールを敷いて車両を走らせていると「ルールに従ってものごとを順番に制御すること」がプログラミング要素を含んでいるように思います。
やっていること自体が基本制御構造に近いこともそうですが、プラレールで遊ぶことで自然に「問題を整理し、順序よく処理する能力」が養えそうです。

車両の進行方向、決まった形のレール、分岐、持っているレールの種類と数など、制限された条件の中で止まることなく電車が走行するようにレールを敷設します。
自分の脳内にあったイメージが実現し、目の前で想定通りに動いた時の爽快感と達成感は他の玩具にはないと思います。
自分だけのコースレイアウトが作成できるのも、とても良い点です。 一般的に考える事や表現する事を通じて、知能全般の発達を促す事を目的としている玩具を"知育玩具"と呼ぶそうですが、プラレールはまさに知能全般の発達を促すツールとして、電車好きのお子さんには最適ではないでしょうか?

 主観と客観、戦略的選択の要素

戦略的要素

このプラレールというおもちゃは全体を見つつ、個をそれぞれ考える客観的な視野を養うのに適しています。

複数の車両を走らせる場合、限られたレールでどう車両を誘導すれば事故を防げるか、いくつかのパターンがあればそれから最適な方法を考え出すことを自然に行うからです。
このルートはだめ、じゃあここで分岐したらどうかな?など自然に戦略的選択を強いられることになります。
また、より短いルートで実現できれば使用するレールも少なく済み、他に使いまわすことができるため、自然と最適案を考えます。
決められたレールの数や、種類、量を取捨選択していく、これらを自然と行っていることがプラレールのすごいところです。

 シミュレータとしてのプラレール

戦略的要素

プラレールは実際に電車を走らせている鉄道会社も研修に使用しています。

事故などを想定して、限られた走行範囲でどう車両を誘導すればお客様を安全に降車させられるか、などのシミュレーションを行うのだそうです。
訓練に使うのはすごいですね。
例えばCG映像などでは「体験」はできないですよね、一方的に見るだけになってしまいます。
でもプラレールとはいえ、実際に車両を動かして、自分が乗っている車両、周りの車両、事故現場、など全体の関係や状況から自分ができることやすべきことを把握するというのは「体験」となるので、一方的に受け取る情報よりも感覚として残ると思います。
以下に記事を引用しています。

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プラレールで新幹線の安全訓練

 新幹線の安全、プラレールで訓練 「状況把握しやすい」 asahi.com

プラレールで新幹線の安全訓練が行われている。最新技術を乗せて超高速で走る新幹線。その安全を守るためにJR東海が実施している訓練で、対象年齢3歳以上の鉄道おもちゃ「プラレール」が使われている。安上がりで、全体状況を把握しながら効果的な訓練ができる。なにより、「なごめる」「状況把握しやすい」と乗務員にも好評だ。

プラレール訓練を受ける運転士見習い
プラレール訓練を受ける運転士見習(左)ら▲
青いプラスチックのレールが目にまぶしい。ここはJR東海の殺風景な会議室。名古屋駅周辺の線路が机上に再現されていた。緊張した様子の運転士4人と、鋭い目つきの指導助役、門前文雄さんが各自の配役を決め、訓練を始める。

「やわやわ、やわやわ」。無線に向かって赤坂広視運転士が、速度節制を求めるJR東海の専門用語を繰り返す。

ベテランの荒木敏弘運転士が無線で聞きながら、レール上の700系新幹線のおもちゃを右手でゆっくり前に進める。前方にある別の新幹線にたどり着くと、「連結器はありませんが、これで連結しました」。一同から笑みがこぼれた。

故障で止まった新幹線を、名古屋駅にいた別の新幹線が救援する想定だった。荒木さんが救援車の運転士、赤坂さんは故障車の車掌を務めた。

指令役の門前さんは指示を出しつつ、「救援時になぜATC(自動列車制御装置)を開放するの?」などと、次々と質問する。

プラレール訓練は06年7月に始まった。発案者は、東京第1運輸所の大島善次副所長。「技術進歩で、トラブルを経験する乗務員が減った。実際の車両を使った訓練では個々が全体状況を把握しにくい。この歯がゆさを、手頃な予算で解決できた」と、大島さんはいう。

JR東海は実車訓練もするが、乗務員教育の基本は5冊のマニュアル本。大島さんは「現場で異状に即応できないのでは」と感じていた。

そこで、大島さんが買ったプラレール「いっぱいつなごう700系のぞみセット」と、部下が持つ「TVで遊ぼう! 僕はプラレール運転手」で訓練が始まった。

沿線全駅を再現できる量のパーツを購入し、信号機などは特注した。今ではJR東海の全乗務員約700人が、定期的にこの訓練を受けている。

赤坂さんは「普段は運転士の視点だけなので効果的。子どものおもちゃというイメージは変わった」。運転士見習の森川啓さんは「和みます。理解しやすい」と楽しそうだ。

一方、タカラトミーは、特注を受けた標識や信号機を早速、商品化した。担当の服部ゆい子さんは「最初は驚いたが、現場の方々から直接いただく意見はとても貴重。今後に役立てます」という。
(asahi.comより)


プラレールの可能性

 子供と遊んで思ったこと

この「プラレール」は、本当に深いです。わがやではもうずっと数年単位で子供たちが毎日のように遊んでいますが、 プラレールには正解もないし、勝敗もないし、ゴールもありません。
自分がこうしたい、じゃあどうしよう、ああしたい、ではこうしよう、と試行錯誤をひたすら繰り返します。
誰が何と言おうと、自分のやりたいようにやれるのもプラレールのいいところです。
孤独な作業もできるし、誰かと協力して作ることもできる。遊び手を選ばない、いいおもちゃだなと思います。
このページは今は書きかけですが、まだまだ続きます。


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